北陸でファイナンシャルプランナーとしても活動している中川拓人です。
今回は、「飛行機の話」について書きたいと思います。
消えた4000万機の飛行機って話知ってます?
かくいう僕も、昨日読んだ本に書かれていた内容なので、偉そうに語るのは気が引けますが。
何かって、年間に飛行する飛行機の数だそうです。
すごいですね、4000万機。一年365日ですから、1日当たりで計算すると11万機も飛んでる計算になります。
ちなみに、その内で死亡事故に繋がってしまった件数って、年間で何回くらいだと思います??
これは、2016年のデータですが
たった、10件だったそうです。(残念ながら、その10件に関わられた方にはご冥福をお祈りいたします。)
しかし、注目すべきは4000万分の10という事実です。
確率で言いますと、0.000025%です。
宝くじの一等が当選する確率が、(諸説ありますが)0.00001%ですので、それとほぼ同等レベルです。
つまり、それくらい技術が発達したという事です。
ただ、今から70年ほど前の1930年には、今の2000倍近く事故が発生していたので
旅行者は、ヒヤヒヤしてたそうです。(100億マイルあたりの死亡者数換算 ※細かい計算は面倒なので省く)
でも、なぜ、この70年で、そこまで技術が進歩したのか?
その裏側には、「シカゴ条約」という各国の航空局の責任者が国境を越えて、事故原因のデータを持ち寄って改善を試みる為の会議を行う事を締結されたからです。
その結果、リスク要因が解明されて、安全対策が進んだということです。
つまり、「共通の恐怖があれば、人はいとも簡単に手を取り合える」という事です。
この話から感じたことが2つあります。
1つ目は、メディアで取り上げられるのは、無事に飛行した4000万機ではなく墜落した10機である事。
言い変えるなら、成功ではなく失敗ばかり目立ってしまうのが社会である事。
華々しい成功を収めた実業家のスキャンダルがその例ですよね。
でも、立ち止まって考えてみた時に、そのスキャンダル以前に、誰もが認める成功を収めるだけの事を成し遂げたのであれば、その功績がいかなるものか?本人の能力の高さを知ることは、とても重要なはず。(でも、それは取り上げられないのが事実。)
2つ目は、「共通の恐怖」を見出した時に、損得関係なしに協力できる。という人間の本能に近い部分をビジネスや日常生活に取り入れる事で、円滑に日々を過ごすことが可能になるのではないか?という事。
意図的に、「共通の恐怖」を生み出し、それに向かうように誘導する技術は頭の片隅には置いておいても良いかもしれない。
ただし、それの悪い例は、イジメである。どこかの心理学者も、イジメは文明が発達しても無くならない。と言っていた。
ポイント
本って、 その瞬間その瞬間で感銘を受ける事は多くあるけど
そのまま読み進めるのではなく、一回立ち止まって自分の身の回りの事に置き換えてみることで、その価値を何倍にも高める事が出来る。
【FP 中川拓人の活動記録】
信じてくれる人を、徹底的に守れる存在になる
ファイナンシャルプランナー
中川拓人